情緒的な日本のうたを残したい

日本のうた、と聞いて皆さんは何を思いますか?

わたしは、さくらさくら、ふるさと、花嫁人形や子守歌などを思い出しますし、もし外国の方に日本の歌を教えてと言われると、迷わずさくらさくらを歌います。

シリア在住の時も、日本の紹介として、まずさくらさくらを歌いました。すると大人も子供も皆「きれい!」と喜んでくれました。

わたしは40代ですが、そのような感覚なんです。でもみんなの感覚とどうやら違うのではないか?と。私がずれている気がするのです。なぜかというと、テレビの世代別思い出の歌ランキング番組を見ていると、もうすべて歌謡曲なんですね。冬といえばどの曲を思い出す?という問いに、ほぼすべての年代は歌謡曲でした。唯一80代だけは「雪」(ゆ~きやこんこ♪)でした。私も80代の方と同じ感覚なんです。

これは、自分がずっと音楽を勉強してきたから、声楽曲はもちろんイタリア歌曲だったり何百年前の古い歌を学んだ流れもあり、日本の歌も抒情歌などや、音楽教員になるためには中学で教わるものは抒情歌(花、夏の思い出、浜辺の歌など)は必須に勉強し、なじみの曲なんです。

ただ、叙情歌が美しいなあ、口ずさみたいなあという世代は私の今は亡き祖父祖母から、70歳後半から80代の親世代あたりが最後なのではないかと最近痛感し、とても寂しく思っています。

誤解があればいけないのですが、私はもちろん歌謡曲も大好きで、ノリノリで歌ってますが(古い言い方ね)、日本の抒情歌、唱歌は特別なものという感覚です。明治時代にまとめられたものですし、歴史は古くないのかもしれませんが、当時の才能ある作曲作詞家たちの能力を結集した名曲ぞろいで、それまでの日本人が行っていた生活様式や四季の美しさに対する感性、言葉の美しさがそのまま残っており、短くて伝わりやすくて、旋律も美しい珠玉の宝石箱のように思います。私は幼いころより母から歌ってもらい、自分も歌の道に進んだため身近な存在ですが、今のままでは絶滅してしまうのではないかと危惧しているんですね。

うちの末っ子が中学生になり、少し子育ても(目は離せませんが)余裕ある時間が取れてきて、また自分が今後関わっていきたい分野を考えると、やっぱり「和」でした。今着物を習っていますが、普段着としてどんどん着ていきたい。なによりこんな美しい衣装があるのかと夢中になっています。

そして三味線や、能や狂言、文楽、お神楽なども折に触れ、文楽劇場や能楽堂など急に興味がわき、足を運んでいきたいと最近強く感じております。それらも、年配者が好むものという意識だったのですが、ただ最近一定数の方が和の文化に目覚め、おしゃれに着物を着こなしたり和楽器演奏や舞台に足を運んだりと、日本の音楽や芸能が見直されてきている動きも見られ、自分自身、和文化に身を置くととても落ち着く自分がおります。

私も自分ができる事を考えると、地域の子育て中のお母さんへ親子歌講座を開いてどんどん抒情歌を紹介したり、抒情歌を歌って動画発信や、和を知ってもらうために着物を着てアラブの歌を歌う、とか面白いんじゃ?など、アイデアが沸いてきています。 

書きながら、やらなきゃ、という使命感よりも、好きだからやるんだなあ、私はこれがやりたいんだ!という感情に気づくことができました。ワクワク!と楽しい気分になっております。読んでくださりありがとうございました。

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